『黒澤映画ゼミナール』〜黒澤明的リーダーの条件〜

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zoom RSS 黒澤明vs.ハリウッド 『トラ・トラ・トラ!』反論U  リハーサル⇒曇り⇒中止。これが『乱』の現場だ

<<   作成日時 : 2007/10/02 16:45   >>

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AkiraKurosawa『乱』熊本城・狂った秀虎
梓城址を狂阿弥と二人。
黒澤フィルムスタジオで1年以上リハーサルを積んだ後、
初めてロケ地で演技テスト。
カメラマン他メインスタッフだけでなく、
全パートに芝居を見せるのが黒澤流。
仲代達矢のメイクには3時間を要した。

曇天のためカメラは回らず。
この方法に理解を示さなかったのは
『トラ!トラ!トラ!』のハリウッドプロデューサーではなく
当時の東映スタッフだった!

@〜Bの写真をクリックするとメイキングビデオ↓(各5分弱)が始まります。
@画像A画像
B画像

“1日に1フィートも撮影出来ないなんて狂っている!”
『トラ!トラ!トラ!』のハリウッドプロデューサーはそういって、黒澤システムを理解しなかった。

3台のカメラを、照明を、美術を全部セッティングして、主役の仲代達也は3時間掛けて特殊メイクを施した上で、本番の出で立ちで揃った8名の共演者とリハーサルを繰り返す様子を、ここに公開する。1984年8月3日の『乱』撮影現場の記録だ。あえて編集はせず、ノーカットでご覧頂く。これによって、その時間性や空間をも現場スタッフと共有して頂きたい。

今、テレビドラマや劇映画の製作に携っているプロの映画人がこれを観たらきっと同じ感想を抱くだろう。
「ここまでセッティングしてワンカットも撮らないなんて、有り得ない!ふざけた現場だ」と。
おそらく、当時の東映京都のスタッフも同様の無理解によって、不満を吐いたことだろう。

しかし、『乱』の日仏プロデューサーの原正人とセルジュ・シルベルマンは、この撮影法を歓迎した。


@3台のカメラのうち、クローズアップを狙うCカメラの担当は中井朝一さんだった。
 彼こそ、『七人の侍』を初めとするほとんどの黒澤映画のメインカメラを勤めた大御所だった。
無念にも、『乱』の撮影終了を前に他界された。

A現場の準備を助監督と美術部に任せ、監督が後からやってくる、という方式を黒澤は取らない。シーンに必要な小道具も大道具も、パートを超えてメインスタッフさえも手を貸して整える。
そんなやり方を理解して動くスタッフは、黒澤組以外いないのではないか?まして、ハイウッドのユニオンシステムでは有り得ない。東映京都のスタッフも、理解不能だったはず。

BA,Bカメラ用のイントレ(俯瞰撮影用の工事現場で使う足場)を組んでいく様子。
 Cカメラのアングルを中井カメラマンが決めた後に黒澤監督がチェックする。そしてどんどん修正していく。こんな信頼関係を結んでいるカメラマンとディレクターは、今の日本映画界では皆無だといえる。



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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
私はただの会社員ですが、黒澤イズムのAについて大変参考になりました。

こちらの記事でも紹介いただいていますが「トラ・トラ・トラ」の山本五十六について語られるとき『やってみせ 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ』を思い起こします。

黒澤監督も近い考えをお持ちだったのではないでしょうか。
chokobo
URL
2008/05/10 07:34
chokoboさん
コメント頂き有難うございます。また、ステキなブログも拝見いたしました。これからもよろしくお願いいたします。TBも受けていただき感謝です!
丑四五郎
URL
2008/05/24 23:22
>彼こそ、
『七人の侍』を初めとするほとんどの黒澤映画のメインカメラを
勤めた大御所だった。

「ほとんどの」という表現は正確ではないかと。
「蜘蛛巣城」で一度喧嘩別れして
しばらく黒澤組からから離れられてますしね。
中井さんがメインの作品は10本です。
中井さんの功績の大きさはもちろん称えられるべきですが。
nioti
2009/02/12 19:40

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