『黒澤映画ゼミナール』〜黒澤明的リーダーの条件〜

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zoom RSS ハリウッドも東映京都も理解しなかった?これが全パートで美術を手伝う黒澤組の撮影方式だ!

<<   作成日時 : 2009/02/24 13:17   >>

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黒澤映画の壮大さは、シナリオの上では同一シーンでありながらカメラアングルが例えば1⇒2⇒3⇒4と換わる毎にロケ地も変えてロケーション撮影が行われる点にある。


上のYouTube動画『乱』英語字幕版をご覧いただくと
“秀虎(仲代達也)”が“鶴丸(野村萬斎)”の父の城址で石垣から飛び降りてしまうシーンがある。
“狂阿弥(ピーター)”は慌てて駆け寄り、尻餅をついた秀虎の見上げる先に“末の方(宮崎美子)”と鶴丸を発見するという下りだ。

佐賀県@⇒佐賀県A⇒阿蘇@⇒阿蘇Aという具合だった。

下の動画は
ロケ地(九州阿蘇の砂千里)で石垣に似た自然の岩壁を美術部が見つけ、そこに東京から運んできた張りぼての岩を監督を始めとするスタッフ全員で積み上げて崩れた石垣に見立てていくという撮影準備の記録だ。
撮影部も照明部も録音部も製作部も演出部も小道具係も全員で現場を作っている!
学生映画ならいざしらず、テレビや映画のプロの現場ではまず考えられない光景だ。
ドン曇で絶対撮影など行えないこの日に、老齢な監督もメインスタッフも助手たちと一緒になって岩を運ぶのだから『トラ!トラ!トラ!』の東映スタッフやハリウッドのプロデューサーはもちろん、昨日アカデミー外国語映画賞を貰った滝田洋二郎監督も『おくりびと』のスタッフも「信じられない」と驚くやり方だ。
『乱』150時間の現場記録には、こんな場面がしっかり記録されていた。黒澤明流が映画界の常識をひっくりかえす程楽しい現場であったとスタッフを唸らせた理由がここにある。


しかし、美術部だけでやれよ!と腹を立てたのが『トラ!トラ!トラ!』の東映京都のスタッフであり20世紀FOXのザナックだった。
それがあの監督降板劇の理由、「・・・黒澤は狂っている」という話になった訳だ。

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