『黒澤映画ゼミナール』〜黒澤明的リーダーの条件〜

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zoom RSS 黒澤明デジタルアーカイブで再会した監督から『乱』スタッフへ配られた手紙と絵コンテの数々!

<<   作成日時 : 2009/06/22 22:04   >>

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黒澤監督が残した数々の書き物を、作品別に台本、メモ、ノート・・・などと分類し、各フォルダーのPDFファイルとして整理してある貴重な資料サイトで検索閲覧しやすいアーカイブ。

過去にその一部を黒澤明展で目にして感動した事を思い出した。
鍵の掛かったガラスケースに展示されていた監督のノートを、いち入館者に過ぎない私などが手にしてページをめくっていくなど当然許されなかった。
「あー、全部読みたい!」その欲望を完全に満たしてくれるのがこの龍谷大学アーカイブだ。しかも無料公開!
これほど幸福なサイトはほかにないと丑四五郎は大感激。

ただ、このノートに書かれた資料の内容が、
『単に黒澤監督自身が自分の考えやアイデアを忘れないように、シナリオ執筆途中の自問自答の走り書きとして残したものに過ぎない』
とサイト訪問者が考えているとしたら、それは違う!と言いたい。

通常のテレビドラマや邦画の撮影現場では、監督の考えは助監督が口頭で聞きだしてメモに取り、各パートスタッフに伝言ゲームの要領で口伝えに届ける。
その伝言が間違っていた事が撮影当日になって発覚し、撮影が遅れたり中止になったりで無駄に予算や日数を使ってしまう事がある。
コピー機が普及していなかった『七人の侍』や多くの黒澤作品で同様の事態が多々あったことは容易に考えられる。

『影武者』が公開された頃は微妙だが、『乱』が製作された時にはコピー機が普及し1枚30円ぐらいで監督の絵コンテや演出指示書が複写され、全パートに配ることが出来る時代に入っていた。
だから、作品別閲覧項目『乱』シナリオやノート、メモのコーナーに振り分けられている文章の多くは、九州ロケの最中、撮影日の数日前にスタッフに宛てて書かれた手紙だった。

『乱』以降の作品が、昔に比べて予算も日数も予定を大きく外れなかったのは、各シーンの注文を黒澤監督自身が率先して文書でスタッフに配ったからだと分析できる。
監督がこんな事まで心配し、具体的な指示を次々に出していたのか?これは助監督や製作進行の仕事だろ、責任だろ、とビックリするメモが多いのだが、その事情を知らずにこのアーカイブをのぞいて読み飛ばしてしまうなら、もったいない教訓が沢山あることを丑四五郎は指摘する。

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